2011年7月13日水曜日

アンヘレスのトライシクル

俺は田舎に住んでいるので、普段から健康のためウォーキングする時以外は歩かない。
フィリピンに行っても、マニラでは500mぐらいでもサイドカーに乗るし、アンヘレスでもトライシクルを利用する。
夜はまだ歩いてもいいけど、昼間炎天下の中歩くのは大嫌いである。

アンヘレスでトライシクルに乗る時いつもよくわからないのがその料金だ。

俺の場合、必ず乗る前にどこまでいくらか聞くんだけど...

例えば、“How much to Casino?"「カジノまでいくら」

そう聞くと、殆どのドライバーが“100pesos sir"「100ペソです。」と、俺が観光客だからふっかけてくる。
または、“It's up to you"
「あなたに任せる」とか言ってくる。
「あなたに任せる」たって基準がを知らないから任されようがない!!
フィリピン人は「あなたに任せる」が大好きである。

そこで、少し調査してみた。

フィールズアベニュー インフォメーション より
FARE MATRIX FOR TRICYCLES ←リンク


1 ゾーン内の移動 

2人乗車の場合、最初の1kmが20ペソ それ以降はkmあたり5ペソ
(トライシクルは特定のゾーンがあってそのゾーン内の移動の場合 ※ゾーンについては上記のリンク先に詳しく書いてある。俺は地名をみても観光客なのでわからない。)

(例1)Kokomo’s to SM City Clark (zone 1 only) is approx 0.65km. 20p

ココモからSMまでは同一ゾーンで、距離は650mだから20ペソだけ。


(例2)•SM City Clark to Fortune Restaurant or Casino Filipino on MacArthur Hwy (Zone 1 only) is approx 1.5km. 20p + 5p = 25p

ココモからマッカサーハイウェイのフォーチュンやカジノフィリピーノまでは1.5km 同一ゾーンなので20p+5pで料金は25ペソ。



2 ゾーンをまたがっての移動


2人乗車の場合

最初の1kmが20ペソ+次の1kmが20ペソ+それ以降は1kmごとに10ペソ

(例3)Kokomo’s to Stargate is approx 3.5km (zone 1 and 4). 20p (first km) + 20p (second km) + 10p (third km and thereafter) + 10p = 60p

ココモからスターゲートの距離は3.5km(ゾーン1からゾーン4) 20ペソ(最初の1km)+20ペソ(次の1km)+10ペソ(3番目の1km)+10ペソ(端数の0.5km)=60ペソ

と、こんな料金体系になっているらしい。


リンク先をみればわかるが、学生や高齢者、しょうがい者は割引料金になっているが、俺のような観光客はあてはまらないので省略する。

この料金表で興味深いところは、この基準を守らないドライバーにはペナルティーが課せられることだ。
もしも、私たちが違反したトライシクルのライセンスナンバーを、PTROに通報すると、ドライバー達には段階的に重い罰に課せられる。


1回目の違反で、1000Pの罰金または1ヶ月の懲役、2回目の違反で2000Pの罰金または2ヶ月の懲役、3回目の違反になると3000ぺソの罰金または6か月の懲役とライセンスの取り消しだ。

さらに読んでいくと、この罰則の効果がわかる。

I pointed to the card tapped to his window and said the fare should be 50p.He agreed,no argument after that

私は窓にテープで貼ってあるカードを指さし、料金は50ペソでしょ?というと、ドライバーは同意し、そのあとはふっかけてこなかった。


このように、ドライバー達は罰則をとても恐れているようだ。そりゃそうだね。翌日から失業だもの。

ところで、他の国の観光客はどうなんだろうと?アメリカ人やオーストラリア人のアンヘレス好きの人たちの掲示板を見てみた。この掲示板はアンヘレスに住んでいる白人なんかも多いのだが、上記のルールは基本的にフィリピン人にしか適応されていないと書いてあった。
そして、アンヘレスのトライシクルの価格におけるダブルスタンダードに対して、怒りとあきらめが書かれていた。

彼らの基準は上記のリンクのルール×1.5~2ぐらいの相場だった。

たとえば、「フィールズからマキモールまで150ペソするよ」とか、「ますトライクに乗る前にオーキッドインまで70ペソでそう?」と交渉するとか...などなどである。

ダブルスタンダードがまかりとおる、フィリピン でもどの国の人も、そのフィリピンの魅力には勝てないようである。
しかし、日本のタクシーで外国人が2倍払わないよね。その辺りが先進国と言われる日本との違いでしょうか?


そこで、日本人の観光客である自分はどうするか?適正料金をなんとなく基準にして、安全に連れて行ってくれたら心づけを渡し、少しだけならふっかけられても、なるべくトラブルに巻き込まれないようにしたいと考えている。

今までも「えっ?」って思うほどの安い正規料金を言ってきたドライバーには、こちらの気持ちもうれしくがんばってほしいので多めにチップを渡してきた。

トライシクルのドライバーも家族や子どものためなどにがんばって働いているので、お互い“Win and Win”の精神でいきたいと思う。

でもあまりにも、ふっかけて来る悪い奴がいたら、PTROの話でもしてみようかな?

次回8月の旅は今回の調査を基準に、安全に気を付け、現地に暮らす人々も笑顔、俺も笑顔で楽しみたいと思う。

2 件のコメント:

ギャンブラー ノブキ さんのコメント...

8月なんすね。
楽しみっすね

Jwalker さんのコメント...

ノブキさん

先日は満員御礼おめでとうございます。新しいステージでのご活躍の第1歩となりましたね。
とてもうれしく思っています。

話は変わるけど、今度あったらBJ教えてください。MasterNobuki!